第49回シェイクスピア学会

日時:2010年10月16日(土)/17日(日)
会場:福岡女学院大学 (福岡県福岡市南区日佐)

―10月16日(土)―

開会式 13:00~

2号館211教室

開会の辞 日本シェイクスピア協会会長 安達 まみ
挨拶 福岡女学院大学 人文学部長 吉田 修作
臨時総会

研究発表 14:00~17:00

第1室(2号館222教室)

司会: 竹村 はるみ (立命館大学准教授)
1. 大芝 香織 (福岡女学院大学短期大学部専任講師)
The Lady of May ― 二人の求婚者の再考
2. 井出 新 (慶應義塾大学教授)
大学演劇と学寮社会 ― Pedantius上演(1581)を中心に
司会: 徳見 道夫 (九州大学教授)
3. 李 春美 (プール学院大学教授)
モグラ塚の上に:ヨーク公リチャードの最期とヘンリー六世の瞑想を考える
4. 廣田 篤彦 (京都大学准教授)
ウェールズの魔女たちとフォールスタフ

第2室(2号館223教室)

司会: 荒木 正純 (白百合女子大学教授)
1. 丹羽 佐紀 (鹿児島大学准教授)
『ロミオとジュリエット』におけるロレンス修道士と薬屋の関係をめぐって
―二人の役割の同質性とその宗教的背景―
2. 小町 谷尚子 (慶應義塾大学准教授)
出版物上のタールトン:脱神話化から再史実化へ
司会: 住本 規子 (明星大学教授)
3. 太田 一昭 (九州大学教授)
ロンドン書籍商組合記録の「登録」とは何か
4. 金子 雄司 (中央大学教授)
Historical-bibliographical-lexical-hermeneutical-editorial
―‘Indian/Iudean’ crux と本文編纂のゆくえ―

第3室(3号館312教室)

司会: 原 英一 (東京女子大学教授)
1. 若狭 智子 (関西大学大学院博士後期課程)
ロザリンドの“curtal-axe” ― curved bladed swords にみるタンバレインの系譜―
2. 滝川 睦 (名古屋大学教授)
MacbethにおけるBanquet 再考
司会: 大島 久雄 (九州大学准教授)
3. 阪本 久美子 (日本大学准教授)
The‘Errors’ of Errors: doubling, confusion and theatricality
4. 前沢 浩子 (獨協大学准教授)
文化商品としてのShakespeare

第4室(3号館313教室)

司会: 由井 哲哉 (フェリス女学院大学教授)
1. 本多 まりえ (早稲田大学大学院博士後期課程)
出版とセレブリティーの文化 ― Greene’s Groatsworth of WitKindHeart’s Dream
2. 佐野 隆弥 (筑波大学教授)
Thomas Nashe, Summer’s Last Will and Testamentにおける反知性主義
司会: 中野 春夫 (学習院大学教授)
3. 中村 未樹 (大阪大学准教授)
エリザベス朝末期の舞台における悲嘆の所作について
4. 桑山 智成 (京都大学准教授)
シェイクスピア演劇における役者の肉体とその生命感

―10月17日(日)―

パネル・ディスカッション 10:00~11:30

2号館211教室

司会・講師: 野田 学 (明治大学教授)
シェイクスピアにおける歴史的名優達:声、スピード、そして情念
講師: 大矢 玲子 (慶應義塾大学准教授)
圓月 勝博 (同志社大学教授)
南 隆太 (白百合女子大学教授)
コメンテイター: 喜志 哲雄 (京都大学名誉教授)

王政復古期から18世紀末にかけて英国での演技傾向は、朗誦式の演技スタイルから視覚により訴える形のスタイルへという変遷を経ている。これに対する説明としては、ブルジョワ演劇の興隆にともなう趣味の変化、興行形態と観客層の変化にともなう劇場の規模の変化、「理性」から「感受性」への変化(古典主義からロマン主義へ)、そして劇場内でのステージイフェクト(装置、照明など)の変化などが挙げられるだろう。

このパネルではこの時代の英国の演技スタイルを、以上の観点のほか、身体イメージ、ジェンダー論、戯曲テクスト、そして図像などのトピックを交えながら探るのが目的である。圓月勝博、大矢玲子、南隆太、そしてゲスト・コメンテーターに喜志哲雄を迎え、モデレーター兼パネリストを野田学がつとめる。

扱う時代が些か長いため、パネリストの発表(各20分)は構築的であるよりもむしろ干渉的にならざるを得ない。南は「王政復古からシバーまで」を担当し、1660年から18世紀前半にかけてシェイクスピアの悲劇を演じた俳優たちの演技を通して、どのように王政復古期的な演技が成立していったのかを、ピープスの日記をはじめシバーの自伝、Booth やWilks らの評伝や演劇評、さらに18世紀に書かれた演劇史などを参照しながら議論する。野田はギャリックのもたらした変化、そしてギャリック以降を主に情念の表象におけるスピードの観点から考察する。大矢は18世紀中葉に復活上演されて人気を集めたシェイクスピア喜劇における女優の役割を、とくにロザリンドの演技に焦点を当てて論じる。圓月は王政復古期最大の俳優と称されるベタートンを中心に「俳優のイメージ」を語り、他のパネリストの俳優演技論に干渉を試みるだろう。その後、休憩を挟み、喜志のコメントを軸に、フロアと議論をする時間を設ける予定である。

セミナー 13:30~16:30

セミナー1(2号館222教室)

シェイクスピアとイスラム世界
コーディネイター: 勝山 貴之 (同志社大学教授)
メンバー: 五十嵐 博久 (東洋大学准教授)
石橋 敬太郎 (岩手県立大学教授)
末廣 幹 (専修大学教授)
杉本 聡 (大阪市立大学大学院博士後期課程)

セミナー2(2号館223教室)

アダプテーションを読む
コーディネイター: 米谷 郁子 (埼玉工業大学准教授)
メンバー: 伊藤 優子 (学習院大学大学院博士後期課程)
近藤 弘幸 (東京学芸大学准教授)
高森 暁子 (筑紫女学園大学准教授)
森祐 希子 (東京農工大学教授)
吉田 季実子 (東京大学大学院博士後期課程)
吉原 ゆかり (筑波大学准教授)
コメンテイター: 横田 保恵 (共立女子大学非常勤講師)

セミナー3(3号館312教室)

Shakespeare and Next-Generation Open Web Technology
Coordinators: Katherine Rowe(Professor, Bryn Mawr College)
Bruce Ray Smith(Professor, University of Southern California)
Members: Daniel Gallimore(Associate Professor, Japan Women’s University)
Kaori Kobayashi(Professor, Nagoya City University)
Michiko Suematsu(Professor, Gunma University)

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    日本シェイクスピア協会では、事業の一層の充実のために、シェイクスピア基金へのご寄附を受け付けております。ご賛同いただける場合にはご協力を賜りますようお願い申しあげます。

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    記念出版のお知らせ


    『甦るシェイクスピア』


    没後400周年を記念した本論集では、日本シェイクスピア協会に所属する俊英13名が、シェイクスピアの劇作品に真っ向から取り組んで、作品解釈のさらなる可能性を追求する。協会設立55周年記念論集。

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    『シェイクスピアと演劇文化』


    日本シェイクスピア協会の錚々たる研究者12名が刺激的な論を展開。多彩なアプローチで鋭く切り込み、シェイクスピアとイギリス・ルネサンス演劇の多面性に迫る。死後400年近く経ちながら、いまだに色褪せない魅力をもつシェイクスピアと彼を取り巻く世界を鮮やかに分析。1961年に発足し、常に日本のシェイクスピア研究を牽引してきた協会の創立50周年記念にふさわしい、切れ味鋭い記念論集。

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