第48回シェイクスピア学会

日時:2009年10月3日(土)/4日(日)
会場:筑波大学 (茨城県つくば市天王台)

―10月3日(土)―

開会式 13:00~

講堂

開会の辞 日本シェイクスピア協会会長 安達 まみ
挨拶 筑波大学大学院 人文社会科学研究科長 坪井 美樹
フォーラム

研究発表 14:00~17:00

第1室(3A202講義室)

司会: 西出 良郎 (奈良女子大学准教授)
1. 八鳥 吉明 (群馬工業高等専門学校准教授)
服飾と身体の交錯 ― Othello におけるハンカチ再考
2. 高田 茂樹 (金沢大学教授)
「『終わりよければすべてよし』」なんて、いったい誰が言ってるんだ
司会: 青山 誠子 (元青山学院大学教授)
3. 由井 哲哉 (フェリス女学院大学教授)
『ロミオとジュリエット』におけるtime paradox と作品構造
4. 中野 春夫 (学習院大学教授)
「不思議の国」のハムレット

第2室(3A203講義室講義室)

司会: 本橋 哲也 (東京経済大学教授)
1. 田中 一隆 (弘前大学教授)
シャイロックのナショナリズム-『ヴェニスの商人』試論
2. David Taylor (東京大学非常勤講師)
‘Disposed to mirth’: The Humour of Antony and Cleopatra
司会: 川地 美子 (元 杏林大学教授)
3. Robert Tierney (イリノイ大学准教授、筑波大学外国人特別研究員)
The Sword of Freedom and People’s Rights Movement
4. 近藤 弘幸 (東京学芸大学准教授)
『オセロウ』受容史再考のために―宇田川分海『板東武者』(1892)

第3室(3A301講義室)

司会: 勝山 貴之 (同志社大学教授)
1. 塚田 雄一 (東京大学大学院修士課程)
Birnam Wood への新たなアプローチ ― Macbeth における男性性の幻想
2. 岩田 美喜 (東北大学准教授)
『スペインの悲劇』における女性表象と〈終わり〉の感覚
司会: 太田 耕人 (京都教育大学教授)
3. 大島 久雄 (九州大学准教授)
戦後ジャンル映画におけるシェイクスピア受容のインターテクスチュアリティ―『荒野の決闘』から『悪い奴ほどよく眠る』まで
4. 市川 真理子 (東北大学教授)
シェイクスピア時代における‘within’の意味と用法

第4室(3A304講義室)

司会: 南 隆太 (愛知教育大学教授)
1. 小西 章典 (大同大学准教授)
悪役になりたい―サンドフォード・シバー・リチャード三世
2. 福士 航 (北見工業大学准教授)
なぜイモインダは白人に変えられたのか?
3. 末廣 幹 (専修大学教授)
オペラなのか英雄劇なのか ― ウィリアム・ダヴェナントの『ロードス 島の攻囲』に見られる不確定性

第5室(3A312講義室)

司会: 境野 直樹 (岩手大学教授)
1. 瀧澤 英子 (聖心女子大学大学院博士後期課程)
「バター売り女」、来る ― ベン・ジョンソン作『新聞商会』における「バ ター」比喩の展開
2. 小林 潤司 (鹿児島国際大学教授)
『第二の乙女の悲劇』のダブル・プロット構造の再検討
司会: 上野 美子 (東京都立大学名誉教授)
3. 冨田 爽子 (拓殖大学教授)
イタリアとの邂逅 ― Gascoigne’s Supposes
4. 山田 由美子 (神戸女学院大学教授)
『ハムレット』とドイツ精神 ― ゲーテからヒトラーまで

―10月4日(日)―

特別講演 10:00~12:30

3A204講義室

司会: 浜名 恵美 (筑波大学教授)
「恐怖を舞台に」
講師: 富山 太佳夫 (青山学院大学教授)

講師プロフィール

富山 太佳夫

鳥取県に生まれる。東京大学大学院修士課程修了(英文学)。お茶の水女子大学、成城大学を経て、現在、青山学院大学文学部英米文学科教授。

著書:
『 テキストの記号論』(1982年)、『方法としての断片』(1985年)、『シャーロッ ク・ホームズの世紀末』(1993年)、『空から女が降ってくる:スポーツ文化の誕生』(1993年)、『ダーウィンの世紀末』(1995年)、『ポパイの影に:漱石/ フォークナー /文化史』(1996年)、『『ガリヴァー旅行記』を読む』(2000年)、『文化と精読:新しい文学入門』(2003年)、『書物の未来へ』(2003年)、『笑う大英帝国:文化としてのユーモア』(2006年)、『英文学への挑戦』(2008年)、共著・編著・翻訳他多数。

受賞:
『 シャーロック・ホームズの世紀末』で第44回芸術選奨文部科学大臣新人賞(1993年)、『書物の未来へ』で毎日書評賞(2004年)。

富山氏は日本を代表する英文学者。専門はヴィクトリア時代の小説を中心と した英文学および文化研究だが、文学理論や現代思想、歴史研究にも造詣が深い。小説はもとより、ダーウィン、シャーロック・ホームズ物語、19世紀の漫画の研究まで、旺盛な好奇心を原動力とした、厖大な資料収集、該博な知識と大胆かつ精緻なテクストの読みにより、読者を刺激してやまない。『英文学への挑戦』(岩波書店)では、ハリー・ポッターも伝記もポルノも貪欲に読み、歴史、哲学、批評理論にも目を向け、英文学の新たな可能性について多くの示唆を与えてくれる。今回の特別講演では、私たちのためにゴシック演劇に関する講演タイトルを選んでくださった。国内外のシェイクスピア研究者への挑戦となる、戦慄と知的興奮を覚える機会に恵まれたことは幸運である。

(文責 浜名恵美)

セミナー 13:00~16:00

セミナー1(3A301講義室)

ロマンティック・リバイバル―騎士道ロマンスとエリザベス朝文学
コーディネイター: 竹村 はるみ (立命館大学准教授)
メンバー: 井出 新 (慶應義塾大学教授)
前原 澄子 (明石工業高等専門学校教授)
森井 祐介 (関西学院大学非常勤講師)

セミナー2(3A304講義室)

New Synergies in Contemporary British Shakespeare Performance
コーディネイター: Daniel Gallimore (日本女子大学准教授)
メンバー: James Tink (東京女子大学准教授)
桑山 智成 (神戸大学専任講師)
佐藤 由美 (富士常葉大学准教授)
松山 響子 (駒澤女子大学専任講師)

    シェイクスピア基金へのご寄付のお願い


    日本シェイクスピア協会では、事業の一層の充実のために、シェイクスピア基金へのご寄附を受け付けております。ご賛同いただける場合にはご協力を賜りますようお願い申しあげます。

    >>> 詳しくはこちら

    記念出版のお知らせ


    『甦るシェイクスピア』


    没後400周年を記念した本論集では、日本シェイクスピア協会に所属する俊英13名が、シェイクスピアの劇作品に真っ向から取り組んで、作品解釈のさらなる可能性を追求する。協会設立55周年記念論集。

    >>> この本のご予約・ご注文はこちら!

    『シェイクスピアと演劇文化』


    日本シェイクスピア協会の錚々たる研究者12名が刺激的な論を展開。多彩なアプローチで鋭く切り込み、シェイクスピアとイギリス・ルネサンス演劇の多面性に迫る。死後400年近く経ちながら、いまだに色褪せない魅力をもつシェイクスピアと彼を取り巻く世界を鮮やかに分析。1961年に発足し、常に日本のシェイクスピア研究を牽引してきた協会の創立50周年記念にふさわしい、切れ味鋭い記念論集。

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