お知らせ
第49回シェイクスピア学会について
第49回シェイクスピア学会は、2010年10月16日(土)、17日(日)の2日間にわたり、福岡女学院大学(福岡県福岡市)において開催されます。
研究発表ならびにセミナーメンバーの応募は締め切りました。学会プログラムは8月下旬発送予定です。
研究発表(研究発表の応募は2010年6月21日に締め切りました)
セミナー (セミナーメンバーの応募は2010年3月15日に締め切りました)
- 大会2日目の午後に以下の3つのセミナーが開催されます。
各セミナーの I.テーマ、U.コーディネーター、V.指針は次の通りです。 - 《セミナー 1》
- シェイクスピアとイスラム世界
- 勝山 貴之 (同志社大学教授)
- 1571年、レパント沖の海戦においてスペイン・ローマ教皇・ヴェネツィアによるキリスト教連合軍はトルコ海軍と敵対し、これを撃破した。双方に2万人以上の死者を出したこの海戦は、キリスト教世界のイスラム勢力に対する勝利を宣言するかに見えた。しかし地中海におけるイスラム勢力は衰えるどころか、オスマンの帝国支配は一層の広がりを見せ、西はハンガリー、アルジェリアから、東はイエメン・イラクまでをその領土に組み込み、東地中海の制海権を手中におさめた。近年、多くの研究者が、シェイクスピアの描きだすオスマン・トルコの表象に関心を寄せている。またオスマン帝国の支配からは独立を守っていたイスラム教国モロッコとイングランドの親密な関係も注目を集めている。 このセミナーでは、シェイクスピア作品を、今一度キリスト教とイスラム教という宗教対立の中で、再読しようとするものである。『オセロ』、『ヴェニスの商人』、『アントニーとクレオパトラ』など、地中海を舞台とする諸作品を取り上げ、議論を進めていきたい。
- 《セミナー 2》
- アダプテーションを読む
- 米谷 郁子(埼玉工業大学准教授)
- 本セミナーでは、パフォーマンスではなく「他のテクストから生まれたアダプテーションとしてのテクスト」を「読む」ことを通じて、「テクスト」の変容・解体・再解釈の条件と過程を検討する。時代によって異なるシェイクスピアのエディションや翻訳もアダプテーションとみなし、考察の対象とする。また、最近になってアカデミックな場で議論の対象とされつつある作品(マンガ、宝塚、Richard BurtならばShaxxxspeareと名付けるような題材)も扱う。 翻案研究がともすれば陥りがちな誤謬が二種類ある。一つは、オリジナルと翻案との間に主従関係の図式をあてはめる誤謬。もう一つは、「確定的なオリジナル(およびその回復)」を想定する誤謬である。本セミナーでは、これらの本質主義的誤謬に抵抗しつつ、特にアダプテーションとポストコロニアル政治との同位性等について、理論的側面から検討したい。
- 《セミナー 3》
- Shakespeare and Next-Generation Open Web Technology
- Katherine Rowe (Professor and Chair, Bryn Mawr College, USA),
Bruce Smith (Professor, University of Southern California, USA) - Shakespeare studies is experiencing rapid development in online archives and digital tools that support the daily work of scholars, students, and performers. We are entering a second phase of digital innovation, marked by the global reach and interactivity of online media, and by significant challenges of scale — as archives for performance and adaptation, bibliography, facsimiles, full-text searching, and a host of historical documents proliferate online. This seminar invites Shakespeareans from multiple disciplines to analyze the new online resources proliferating in our field. We will evaluate existing and emerging models in relation to the traditional intellectual practices at the heart of our disciplines. We will project future needs that we can share with archives and presses developing digital initiatives around Shakespeare. And we will share information about projects that are in development. Overall, the seminar aims to surface the key opportunities and challenges of open web technologies for Shakespeare studies.